龍の国 2019 5 1

「龍が現れた」
 数年前、そういう話を聞きましたが、
あまりにも遠かったので、忘れていたのです。
 しかし、「最高の桜」が見たいと思った時に、
龍が現れたことを思い出したのです。
 私は、大混雑する花見が苦手ですが、
それでも、静寂な雰囲気の中で、
じっくりと桜を見たいと思っていました。
それには、「山桜」がよいと思いました。
 険しい山道をバスが登っていく。
眼下には、山水画のように山桜が点在する。
 平地では、芝桜が咲き、春の春が描かれているが、
ここは、早春の山と谷と桜であふれている。
 バスは、山頂の鳥居の近くまで登り、
空気が薄くなっているのを感じられる。
 狼が出迎える。
通常、神社は、狛犬ですが、
この神社は、犬ではなく、狼が守っているという。
 拝殿の石畳に浮かび上がる龍。
絵でよく見かける龍と違って、
この龍は、赤く大きな目と、非常に細長く伸びた嘴となっています。
 神社の人の話では、
何もなかった石畳に突然、龍が浮かび上がったという。
 赤い目と長い嘴。
今まで見たことがない龍ですが、
どこかで見たような記憶があります。
 龍は、想像上の「化身」とされますので、
さすがに「龍の図鑑」はありませんが、
遠い記憶で、どこかで見かけたという思いがありました。
 三峰神社(埼玉県)では、不思議な現象がよく起こる。
神社の人が、そう言っていました。
 確かに、鳥居をくぐったあたりから、
空気のシャワーのようなものを感じて、
急速に清められた感じがしました。
 さて、明治政府が発行した「1円銀貨」には、
見事な龍の図があります。
 外国では、このような大型銀貨には、
国王の肖像画が描かれますが、
明治天皇の肖像画を描くのは「畏れ多い」として、
龍の図が描かれたという説があります。


























































































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